ある日、アメリカのアリゾナ州にある動物保護施設「Saving One Life(セイビング・ワン・ライフ)」に1匹の14歳くらいの老猫が保護されました。保護されてきたとき彼女は体重が1.5キロしかない小さな猫でした。成猫にも関わらずガリガリに痩せている理由は暮らしていた劣悪な環境のせいでした。
猫は「ラガディ・アン」と名付けられました。ラガディ・アンがこのような姿になった理由は保護される前に飼い主が40匹もの猫と犬2匹をトレーラーハウスに入れ、ほとんど世話をしない状態でした。その中にラガディ・アンはいたためにガリガリに痩せ立つのも難しいほど衰弱していました。いつ亡くなってもおかしくないような状態だったところを保護されたのです。
保護施設のスタッフたちはラガディ・アンをなんとか助けたいと看病しました。何度も危険な状態になりながらもスタッフの懸命な看病とラガディ・アンの「生きたい!」という思いが彼女を回復へと導きました。
施設のブリアンさんは語ります。「アンを保護した日、彼女の姿を見て長く生きられないかもと思いましたが、アンは生きることを諦めず、必死に闘いました。そんな姿を見た私たちは、生きさせることだけを考え、様々な事を試しました。最初は、体重を増やそうとお湯にペースト状の餌を混ぜたものを数時間おきに与えました。すると、私たちに応えるように沢山食べました。」また立つことも頭を上げることもできないラガディ・アンの筋肉をつけるために断熱パッとが入ったベッドへ寝かせるなど心地よい環境も作ってあげました。
スタッフの懸命な看護のおかげでラガディ・アンは数週間後には自力で立てるようになりました。歩けるようになると他の動物たちに近づき気遣う優しい姿も見せてくれます。
保護されてから4ヶ月が経った頃、ラガディ・アンの体重は保護されたときから3倍の4.5キロになりました。施設のスタッフのおかげと彼女の生きるという強い思いが驚異的な回復を遂げました。もうすぐ15歳になるラガディ・アンですが、新しい家族に出会えるのを待っています。1日も早く里親さんにめぐりあい、心穏やかで幸せな生活を送ってほしいものです。
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