ある土曜日のこと、アメリカ、テキサス州・ヒューストンにある自動車修理工場で働くカイルさんは車の修理中に前輪部分からネズミのようなものが転がり落ちてきたのを発見しました。手にとるとその生き物はか細い声で「ニャー」と鳴いたため猫であり、まだ生まれて間もない赤ちゃんでへその緒もついたままでした。
カイルさんは大の猫好きの男性です。生まれて間もない猫の赤ちゃんを助けようと動物病院を経営している友人にどうすればいいかを聞きました。カイルさんは仕事中でしたが、子猫を放っておけず子猫のケアのための行動に出たのです。まずは発見された子猫の状態からいって母猫か兄弟猫が近くにいないかを調べましたが、見当たりません。何故、この子猫が1匹だけ置いていかれたのかはわかりませんが、おそらく母猫の育児放棄ではないでしょうか。
カイルさんは被っていた帽子を脱いで子猫のための簡易的なベッドを作り子猫を入れてあげました。そしてペットショップへ行き子猫のために子猫用ミルクと哺乳ビンを購入し子猫にミルクを与えました。友人の動物病院へ行きました。診察してもらい子猫の世話について聞いてからカイルさんは子猫を家に連れて帰りました。
家に着くとカイルさんは子猫のためにダンボールでベッドを作りました。カイルさんの奥さんはインターネットで子猫の育て方を調べ、夫婦で子猫をしっかりと育てようと決めました。翌日に動物病院へ診察の結果を聞きにいくと子猫の健康状態には何の異常もないと診断されひとまず安心です。
カイルさん夫婦は子猫に『ムーギー』と名付けました。まだ目も開かないムーギーには24時間体制での世話が必要です。そのためカイルさんは毎日仕事場へムーギーを連れての出勤です。仕事中、ムーギーはカイルさんの近くで寝ていますが、目が覚めると元気に動きます。そして3時間毎にミルクを飲ませます。とても世話をするのは大変ですが、そんな苦労よりムーギーが与えてくれる喜びの方が大きいとカイルさんは言っています。
2週間が経ちムーギーの目はついに開きました。ムーギーは大好きなカイルさんに毎日抱きついて甘えています。
生まれて間もない赤ちゃんだったムーギーが車の前輪から出てくるという信じられないような不運が大好きなカイルさんと出会ったことで運命は幸運へと変わりました。これからも大好きなカイルさんに抱きつきながら幸せな日々を暮らしていくのでしょう。
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