アラスカ在住の写真家であるティムさんはある朝、庭のデッキで聞き慣れない物音を聞き、目覚めました。そっと窓から外をのぞいてみると、そこには信じられない光景が目に飛び込んできました。カナダやアラスカに生息する「カナダオオヤマネコ」の親子がデッキで遊んでいたのです。
元々、警戒心の強いオオヤマネコはほとんど人のいるところへは姿を見せないと言われています。しかも子連れの母猫は特に警戒して凶暴になる場合があります。しかし、このカナダオオヤマネコの親子はティムさんに気づいても逃げるどころかウッドデッキで楽しそうに走り回っています。
獰猛な生き物といわれていますが、ワイルドながらやはり猫。子猫のあどけない顔を見ると可愛いです。しかし、普通の猫に比べて長くて大きな足ですね。
こんな機会はめったにないとティムさんはネコ親子を驚かさないように気配りしながら出来る限り写真を撮りました。野生のカナダオオヤマネコを被写体としてシャッターを切るなんて写真家にとって嬉しい限りですよね。
カメラのレンズをのぞいているティムさんは1匹の子猫と目が合い子猫の可愛らしさに圧倒され思わずシャッターを切るのを忘れそうになったといいます。
ティムさんが写真を撮り始めてから40分くらいしてオオヤマネコ親子は茂みに去っていったそうです。このときティムさんは100枚もの写真撮影に成功したようです。ティムさんはこの親子がまた家に遊びに来てくれることを信じて待ち続けているのです。その願いが叶うといいですね。