ニューヨーク・サウスブロンクスの一角。あるソーシャルワーカーが、ゴミの中の段ボール箱に育児放棄された5匹の子猫がいるのを発見しました。動物保護団体に連絡を取り、助けを求めます。あまりにも悲惨な状況にあった子猫たちの中で、1匹だけ奇跡の回復を遂げた子猫がいました。
ソーシャルワーカーは、ウエットフードを与えようとしますが、子猫たちはあまりにも小さすぎて、スープを飲むことしかできません。助けを求め続けたのですが、動物保護団体に子猫たちの情報が届いたのは、数日たってからのことでした。
保護団体のスタッフが到着したとき、2匹がすでに亡くなっていました。残る3匹に、スタッフ達は懸命の処置をします。しかし、残念ながら1週間ほどの間にそのうちの2匹が息を引き取ります。
1匹生き残った子猫はエマと名付けられていました。エマは、生後5週を経過しているにも関わらず、2週時の体重しかなく、予断を許さない状態でした。
エマは病院に移され、1か月の間ICUでの治療が必要でした。しかしエマ自身は、強い意志で生きようとしているように見えました。そしてエマは、自ら奇跡を起こしつつありました。
その後、エマに引き取り手が見つかりました。新しい家族の家には、先住猫のニンバスがいました。ニンバスはエマをとても気に入った様子で、2匹は片時も離れない仲良しになりました。10か月後、エマの体重は4.5キロまで増え、完全に回復することができました。悲惨な状況からたった1匹生き残った子猫、エマ。仲良しのニンバスと共にいたずらに余念がありません。そんな2匹を見守るあたたかい家族に囲まれて。
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